木村眼科クリニック

 当クリニックについて

院長のコラム


◆【医療改革の先を見通す目】の処方箋◆  ―小泉人気と聖域なき医療改革の先に見えるもの―


90%近い支持を得ている小泉首相の医療改革の行く先をじっくりと見通すとアメリカで実施されている【マネジドケア】システムの原理導入を目指しているのが良く解ります。これにより医療費が抑制され、より良い医療が国民に提供されるのでしょうか。【マネジドケア】システムの問題点が最近のマスコミにも取り上げられていますので紹介致します。

【マネジドケア】とは
『管理された医療』と言う意味です。医療費を支払う保険組合、保険会社などが医療の内容の決定に関わり制限を設ける事により医療の無駄を省き、効率化、営利化を図ると言うものです。アメリカは70%が民間保険会社の医療保険です。患者さんは病気になったら保険会社に連絡し、提携している医療機関を受診する事になります。医師は治療内容について保険会社のコントロール下にありますので必ずしもベストの治療は出来ません。医療費がかさむと保険会社の利益がへることになり提携医としては不適当という事になります。

【実例】
日系企業勤務の女性が卵巣腫瘍の手術に際して『小さいので腹腔鏡外来手術の予定だが大きければ開腹入院手術と説明を受け手術を受けました。予想に反して大きく開腹入院手術の適応だったが、保険会社との契約外の為そのまま腹腔鏡手術が続けられ、ふらふらのままタクシーで帰宅しました。診療内容は医師が決めるとばかり思っていましたが、医師の裁量の範囲が小さいのに驚きました』

小泉首相の目的とする、医療の構造改革即ち、総医療費抑制、競走原理導入医療内容の保険者による規制、民間保険会社への移行の到達点にある医療保険制度は大多数の国民にとって決して良いものとは思われません。



コラムの目次へ  旧コラムのページへ