木村眼科クリニック

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院長のコラム


◆視覚障害児の就学◆  ―望まれる眼科医と教育機関との蜜な連係―


眼科通院中の視覚障害児の家族から『普通の学校に通学させたいが可能ですか』と質問をされることがあります。 そこで今回は視覚障害児の就学の現状についてお話致します。
★ 視覚障害児の教育施設
【盲学校】  盲学校は全盲者だけでなく弱視児童も受け入れております。また幼稚部もあり就学前の児童の教育相談 も行っています。なお学校教育法による盲者の定義は両眼の視力が0.1未満の者または0.1以上0.3未満で他に視力以外の 視機能障害が高度で将来点字教育が必要になると思われる者となっています。
【弱視特殊学級】  弱視特殊学級は軽度の視覚障児童を対象として普通小中学校に設置されています。通常学級との交流を行いながら学習します。
【弱視通級指導教室】   弱視通級指導教室は普通学級に在籍しながら、決められた時間を障害の程度に応じて弱視学級に通学するものです。
★ 就学の決まり方
就学5ヶ月前に各自治体教育委員会が健康診断を行いそれをもとにして疾患名、視力などを考慮し、更に教育的側面、 発達状態、居住地など種々の角度から検討されて養育者(家族)との話し合いの上就学先が決定されることになっております。 眼科医がこの決定に参加する事は原則としてありません。しかし視覚障害が多少あっても、できれば普通学級に入れたいと思う親の気持と、 教育効果と事故防止の観点から特殊学級を薦める自治体との歯車が噛み合わない事を診療の現場ではしばしば経験しております。 従って今後私達眼科医は教育機関と連絡を蜜にし就学先決定に参加し、養育者と視覚障害児の未来の為により良い教育環境を 提案して行く事が求められております。



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