木村眼科クリニック

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院長のコラム


◆眼科のジェネリック(後発品)医薬品◆  ―患者負担と医療費軽減に役立つか―


医薬品には先発品と後発品(ジェネリック品)があることを御存知でしょうか。
簡単に言えば初めて開発された薬が先発品、特許が切れた後に他社で作られたものが後発品です。どちらも国がその価格を決めております。
よく使用される緑内障点眼薬の一つにβブロッカーがありますが先発品は一瓶5ccで約2300円です。一方これと全く同じ成分、規格、薬効である後発品のβブロッカーはわずか920円と60%も安いのです。このように特許が切れても薬効が不変の安い後発品は眼科以外でも多数存在します。ところでどうしてこのように価格に差が有るのでしょうか。それは新薬を作るためには長い年月と、莫大な研究費、開発費が掛るのに対して後発品(ジェネリック品)には研究費、開発費が不要の為とされています。私はこのたびの一連の医療保険改定のうち、国は一銭も腹を傷める事なく三方一両損と称して受診の機会を奪い、医療の質の低下を招く改悪即ち私達の保険料の値上げ、患者負担増、手術など技術料の削減は到底承服出来るものでは有りませんが薬価削減のために後発品(ジェネリック品)使用の奨励策については一定の評価をしております。国民総医療費30兆円の三分の一の約10兆円が薬剤費で占められており、米国の7%、ドイツの13%に比較して異常に高い一方、技術料(手術など)が低く押さえられているのが特徴です。これは国が決める先発品の公定薬価が高すぎるからですが、医療機関が薬価の低い後発品を使用する頻度が極めて低い事も挙げられます。欧米では後発品が約40%も使用されていますが、我が国ではわずか数%です。今後私は安くて薬効の変らない後発品を処方しようと思います。



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