木村眼科クリニック

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院長のコラム


◆科学的根拠に乏しい点眼薬◆  ―国は国民の健康と生命を優先しているか―


最近、白内障の進行を予防する効果があるとして、40年以上にわたり使用されてきた点眼薬を再評価したところ 【効くという科学的根拠に乏しい】と言う結論が眼科学会で発表されました。この点眼薬は国が2度にわたり 【白内障進行予防効果がある】とお墨付きを与えてきた薬品です。薬の効果を判定するための科学的根拠に基づいた研究とは、 多数の症例を無作為に選ぶ事、二重盲検法で行う事、プラセボウ試験を行う事などが必須となっております。 本来このような研究によって得られた結果によってのみ薬の効果の判定はなされるべきであるにも拘らず、 国はなぜ科学的根拠に乏しい研究によっても保険薬として認めてきたのでしょうか。眼科以外の薬でも同じ例が多々あります。
アトピー性皮膚炎に使用されている抗アレルギー薬も数種類ありますが、科学的根拠に基づいた研究によって認められた薬は1種類しかありません。 他は科学的根拠に乏しい研究によって許可されております。
国が、安全で効果があると認可した血友病治療薬によって多くの患者さんがエイズに感染したことは記憶に新しいショッキングな事実ですが、 さらに驚くべき事はエイズウイルスに汚染されている血液製剤であることを知りながら、国は製薬会社の利益を優先し使用を禁止しなかったと 言われている事です。
国は密室の中で情報を公開する事なく、企業の利益を優先し、国民の健康と生命を優先しない決定を下し続ける事はもうそろそろやめにしてほしいと 願わずにはいられません。



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