木村眼科クリニック

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院長のコラム


◆打ち上げ花火による重篤な目の怪我◆  ―子供は不発筒をのぞきたくなる―


夏休みに里帰りした子供達と一家総出で庭先で行う花火大会は日本の風物詩として定着していますが、失明に至る目の怪我が子供達に予想以上に多発しておりますので、くれぐれも注意をして頂きたいと思います。
11月に開催された日本臨床眼科学会でも、東京厚生年金病院から、打ち上げ花火による重篤な眼外傷4例の報告がありました。子供が2例で、白内障、網膜障害、眼球破裂などが生じ、一例は失明、もう一例は視力が0.4と予後不良でした。
当院にも8月に9才の男児が受診されました。家族と庭で打ち上げ花火をしていましたが、天候不順で花火が湿っていたこともあり、なかなか点火しないため、筒を覗き込んだところ突然発火し目を直撃されました。前房出血、隅角断裂、脈絡膜破裂、硝子体出血、白内障、緑内障が出現し、現在も治療中ですが、視力は0.1と不良で回復は困難です。
花火大会、栗拾い、サッカー、野球など子供達の楽しいイベントやスポーツで突然の重篤な眼外傷がおこることについては、これまでシリーズでお話して来ました。とても悲しい出来事ですが、このような外傷が多い事を知っていれば、ちょっとした大人からの注意で予防出来ますので、いつも念頭において頂きたいと思います。



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