木村眼科クリニック

 当クリニックについて

院長のコラム


◆白内障手術教育と医療◆  ―情報公開が基本―


患者さんなら誰でも、知識も経験も豊富で上手な医師に手術を受けたいと思うのは当然な事です。 最近の未熟、未経験な術者の無謀な手術による医療事故の多さを見るにつけ、その気持は更に強くなると思います。 このような医療事故から身を守るための手段としてTVなどで「執刀医はだれか、何例の経験があるのか、 成功率はどのくらいか、起こりうる合併症はなにか」などをしっかりと確かめる様にアドバイスしております。 本来このような大事な事は、テレビで言われたり、患者さんから聞かれる前に、医師の説明義務として話すべき事項と思います。 医師の倫理観や手術教育の重要なことは言うまでもないのですが、患者さんへの情報の公開ほど大切な事はないと考えます。 当院では開院以来手術は全てライブで家族の方に公開しており御希望の方にはビデオテープを差し上げております。 患者さんに十分な説明や情報を与える事のない密室の中での医療は過去のもとして精算すべきと考えます。 公開をすると悪い事は出来ないものです。つい先日眼科手術学会が開催され、そのメインテーマの一つとして、白内障の手術教育が 取り上げられました。患者さんが安心して手術が受けられる手術医を如何にして教育するかが熱心に討論されました。 目の解剖生理など基礎的な知識の十分な理解と修得、数多くの豚眼での手術訓練、白内障の手術の見学と指導医について助手としての 多くの経験を積んだ後にはじめて白内障の手術を指導医とともに行う事になります。 このようにきちんと計画的に教育訓練を受けた医師が経験豊富な指導医と共に行う手術は多少時間がかかっても必ず成功するものです。 大学病院や国公立の研修指定病院には多くの研修医が手術の教育を受けておりますので、このような病院で手術を受けられる場合には 経験の少ない執刀医にあたることは当然おこります。情報公開の原則から手術にあたって患者さんに 「明日は私が指導医とともに◯◯回目の白内障の手術をします」と伝えますが、是非御理解を御願いしたいと思います。 全ての患者さんが経験も豊富で上手な医師にのみ手術を受けたいと望んだら新しい手術医は生まれない事になります。



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