木村眼科クリニック

 当クリニックについて

院長のコラム


◆当院の白内障手術数と合併症頻度◆  ―医者選びの参考に―


手術を希望して医療機関を受診するにあたり、「執刀医はだれか、何例の経験があるのか、成功率はどのくらいか、 起こりうる合併症はなにか」などをしっかりと確かめることが大切なことを前回お話しましたので、今回は当院の主な手術である 白内障手術に関する情報を提供いたします。最近の4年間に3776件の白内障人工水晶体手術が4名の医師により実施されました。 術者は杏林大学病院助教授白内障専門外来担当医(経験21年)、慶応大学病院講師屈折矯正外来担当医(経験16年)、 慶応大学病院白内障外来担当医(経験13年)および私(経験27年)です。失明または重症の視機能障害をきたした例はありませんでしたが、 その可能性のあった、手術後早期の合併症である細菌性眼内炎が1件、その疑い例が3件ありました。いずれも直ちに適切な処置をした結果、 回復し良い視力が得られました。また重篤な合併症である網膜剥離は無く、水泡角膜症が3例あり視力は悪化しました。 いずれも手術前より角膜内皮細胞が少ない例でした。軽傷の合併症としては、水晶体を包んでいる嚢の破損(後嚢破裂)が 47件、1.24%にありました。後嚢破裂は小瞳孔、硬い白内障、嚢と中味の癒着、角膜混濁などの手術難度の高い例や、 操作の未熟さに関連して起こりますが、生じても、通常は問題なく、良い視力が得られます。今回水晶体の核(中央にある硬い部分)が 後嚢破裂部位より眼底に落下した例が2例ありましたが、これらも障害を残すことなく摘出されました。しかし後嚢破裂後に、 まれに網膜剥離、細菌感染、黄斑浮腫などのおこることがありますので、最小限におさえる様に努力しております。 以上当院の白内障手術成績を述べましたので御参考にして頂きたいと思います。



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