木村眼科クリニック

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院長のコラム


◆緑内障の早期診断◆  ―網膜の厚さを測定―


緑内障は40歳以上の約6%が罹患する病気で、進行するまで自覚症がないために発見が遅れると失明に至る疾患です。 しかし早期発見と早期治療すれば失明することはありません。緑内障は眼圧上昇により、網膜神経線維層が障害され、 網膜の厚さが薄くなり、それにともなって視野狭窄をきたします。これまでの緑内障診断のための検査は、眼圧測定、 視神経乳頭観察、視野検査などが一般的に行われてきました。これらの検査の中で視野異常が出た時にはじめて緑内障と 診断されます。しかし網膜厚測定装置が開発され、緑内障が疑われる方にこの検査をすると、視野異常が認められないにも拘らず 網膜の厚さが薄くなっていることがわかり、より早期の緑内障の診断が可能になりました。これまでも進行した緑内障では網膜を 観察することにより網膜神経線維が障害され薄くなっているのを確認できましたが、初期の場合には不可能でした。 網膜の厚さは平均0.06mmですのでわずかな厚みの変化の観察は顕微鏡でも不可能です。この網膜厚測定装置の良い点は、 短時間の測定(0.4秒)、主観が入らない、絶対値として数値で表示、再現性が高いなどです。 以上、緑内障を早期に診断するための検査として網膜厚測定装置が導入されましたので紹介いたしました。



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