木村眼科クリニック

 当クリニックについて

院長のコラム


◆良い治療は良いコンプライアンスから◆  ―患者さんの生活を理解することが基本―


最初に患者さんの例を紹介いたします。
63歳の女性が緑内障のため当院にて3種類の点眼薬の治療を受けております。
眼圧が良好にコントロールされて緑内障が進行していないことを確認するために視野の検査をしたところ、 少し視野が狭くなっており、更に眼圧を下げる必要があることがわかりました。
そこで薬の種類を増やそうと考えましたが、その前に患者さんに3種類の点眼薬の使用状況を聞いたところ 『2種類の点眼薬の回数は一日一回で朝か夜のみなので、家で忘れずにつけています。 しかし他の1種類は一日3回ですが毎日仕事や趣味で外出するために持参するのを忘れてしまうため 昼間の一回は点眼しないことが多いです』 と話されました。
そこで私は『同じ作用機序で同じ効果のある一日2回の点眼薬に代えましよう。 そうすれば点眼回数を守れるし、眼圧ももっと下がると思います』 と話しました。
医師の指示を忠実に守る患者さんを 【コンプライアンスが良い患者さん】 と言いますが、 医師が良かれと思う治療を患者さんに一方的に押し付けても良いコンプライアンスは得られません。
患者さんの生活状況や、性格などを十分に理解し、実行しやすい治療方法を決めることが医師には求められます。



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