木村眼科クリニック

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院長のコラム


◆アカントアメーバー角膜炎◆  ―不適切なコンタクトレンズ使用が原因―


使い捨てコンタクトレンズを長期間交換しないで使用していたために、両眼のアカントアメーバー角膜炎になり、 難治性のため、大学病院での治療を余儀なくされた21歳の症例を紹介し、この疾患の特徴についてお話いたします。
この患者さんは2週間の使い捨てレンズを使用していましたが、慣れるに従い、1~2ヶ月の長期にわたっての使用を 続けていました。年末に充血、疼痛、視力低下が出現し来院されました。角膜は円形、不正形に、すりガラスのような混濁と 浮腫がみられ、結膜充血も高度でした。アカントアメーバー角膜炎が最も疑われ、確定診断と治療のため大学病院に入院し 特殊検査の結果アカントアメーバーが確定しました。
アカントアメーバーは原生動物であり、汚れたレンズや保存ケースに付着したアメーバーが細菌を餌にして増殖すると 言われています。このアメーバーが角膜の小さな傷から中に入り込み感染します。
治療法は確立されていませんが、病巣の掻爬と消毒液の点眼、長期間の抗真菌剤の点眼、内服が行われています。
使い捨てコンタクトレンズを使用の際には、お金節約のために不適切に長期間使用すると、失明になりかねない重篤な 角膜障害をきたすことがありますので、使用期限を守り、三ヵ月ごとの定期検診が大切です。



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