木村眼科クリニック

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院長のコラム


◆網膜の三次元断層撮影装置◆  ―細胞層レベルの病変診断が可能―


脳内の病変の診断にMRIが威力を発揮することは良く知られていますが、眼内の重要な組織である網膜の病変診断に、 画期的な威力を発揮している三次元断層撮影装置(OCT)が開発され、当院にも導入されておりますので、 今回はこのOCTについて紹介いたします。OCTは網膜に赤外線を当てその反射光を解析して断層面を作成する光干渉断層計です。 網膜は、カメラのフィルムにあたり、約0.4ミリと非常に薄い組織で10層の細胞からなっております。OCTは千分の五ミリまで 判読可能なため、網膜細胞層レベルの病変を捉えることができます。加齢黄斑変性、糖尿病性網膜症、中心性網膜炎、 緑内障をはじめ多くの網膜・視神経疾患の診断と病態解明に威力を発揮しております。更にこの装置の長所は、撮影時間が 4秒程度と短いこと、散瞳不要で患者さんへの身体的な負担がないこと、撮影操作が容易で熟練を要しないこと、放射線や、 磁気などを使用せず身体に無害であること、などです。残念なことは、本検査は「将来保険導入予定の先進医療で 費用は患者負担」と定義されていることです。現在、当院では、混合診療反対の立場から、患者負担無しで実施していますが、 早急に保険適応になることを願っています。



3DOCT-1000 三次元断層撮影装置


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