木村眼科クリニック

 当クリニックについて

院長のコラム


◆障害は文化◆


昨年12月に2日間にわたり、当院で視覚障がい者サポート講座を開催しました。 障害者福祉論(いわき明星大学 福田幸夫先生)、県の視覚障害者福祉サービス(荒木善夫福祉課長)、 視覚障害者の心理(東京ヘレンケラー協会・千葉一郎先生)、移動支援の基礎知識と訓練 (東京都視覚障害者生活支援センター・長岡雄一指導訓練課長)、眼科概論(私)を学びました。 ボランティア、教員、高校生など60余名が参加しました。 当事者でもある千葉先生のお話しはとても有益でした。中途失明者が白杖利用を躊躇するのは、 晴眼者であった時に抱いていた障がい者への憐れみ、同情感が根底にあるとのことでした。 千葉先生が白杖で外出中若い女性が「どうぞ受け取って下さい」と硬貨を差し出したので遠慮したところ 「それでは私の気持ちが収まりません」とポケットにねじ込まれた経験などを話し最後に以下の言葉で講演を結ばれました。 「障害は文化とも言えます。視覚障がい者に特別な差別意識で接するのではなく一人の人間として見てほしい、 憐れみ、同情、押しつけ、無視ではなく障がい者が望むことを自然にスマートにサポートしていただきたい」でした。 長年の経験に裏打ちされた東京都視覚障害者生活支援センター訓練課長長岡さんの指導で二人一組となっての 椅子着席、食事介助、階段・エスカレーター昇降、いわき駅での電車乗下車、ラトブ周辺街中歩行の訓練は、 障害者に信頼と安心感を与え的確に移動をサポートする上で大変貴重な体験でした。



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