木村眼科クリニック

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院長のコラム


◆被災証明患者350名超◆


当院の被災証明患者数は350名を超えました。放射能で家を追われた被災者が多く、帰る当てもなく途方にくれています。避難所から仮設住宅に移り始めましたが、身も心も収束には程遠い状態であることが診察中の会話からひしひしと伝わってきます。
※『農業だけんとも、できなくなっちゃったよ、いつになったら帰れんだかわかんねェ、息子に家を見に行ってもらったら、泥棒にテレビ持っていかれた、隣の家でも盗まれていた』と付き添いの息子と年老いたお母さんはがっかりした様子でした。
※モリ青蛙と草野心平の北山文庫で有名な、のどかな自然の豊かな川内からのおばあさんも『なんだか知らねいけど、避難しろと言われて息子の家に厄介になっている、私ら何も悪いことしてねいのに…生まれてから八十年よそさ行ったことねいから、疲れたよ、帰りたいよ、』と哀しそうでした。
政治の世界では管降ろしに明け暮れていますが、降ろした後に素晴らしい放射能汚染対策案を提案している指導者は一人もいないので、この現場の悲痛な叫びを肌で感じて政策を実行する政権が生まれるのかとても心配です。



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